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2025年1月

2025年1月31日 (金)

オーディオにおける 「ひかり」って?

今回は、前回の記事の最後に触れた、【おまけーネットワーク環境のしょぼさに改めて気付かされてしまった・・・】の、続報。

 

しかし、記事にも書いたように、<ネットワーク環境>と一言で言っても、自分のようなITに無知なものが思いつくだけでも、「モデム、ルーター、ハブ、NAS、そしてこれらをつなぐLANケーブル」と多岐にわたっており、これらを<全部、一気に>オーディオグレードのものにするなら軽く車一台は買える予算が必要だろう(汗)。この分野はまだそこまで私の周りには先達が多くないため、どこを、どの程度やれば、投入金額に見合った効果が得られるのかどうかに確信が持てるほどの情報は残念ながら私は現段階では得られてない。

 

ただ、ネットワーク環境を改善するとかなり?音が良くなるらしいことに「気付いてしまった」以上、私はそれを<放置>できる性格ではないので(笑)、何か<お試し>的に手軽にLow Costでやれて、コスパのよさそうなものはないかと・・・ネットサーフィンをしていてふと目に留まったのが、「光アイソレーター」といわれるものだったが・・・。

 

私は、これまで、いわゆる、「オーディオアクセサリー」と呼ばれるものにおカネをかけることを、基本的には敬して遠ざけてきた。

 

その理由は2つある。

 

一つは、まだ自分のシステム本体のクオリティUPにおカネと手間をかける余地がかなり残されていて、システムの「完成」の途上であるため、「アクセサリー」の影響を正しく判断できるほどの「レベル」に達していないと判断している、という点。

 

これは、これまでもアナロジーを披露してきたクルマの世界で言えば、例えば、「エンジン・加速の吹き上がりが良くなるオイル」というものがある。しかし、これを普通の市販車で使って、それを体感できるレベルのクルマは、ごく一部の本格的なスポーツカーだけだと自分の経験から断言できる。私がこの、オイルの種類によるエンジン・加速の吹き上がりの違いを体感できるようになったのは、MT車のクラッチ板とフライホイールを軽量のスポーツタイプに交換したあとであった。つまり、ノーマルの重い(その分クラッチミートが多少乱暴でもエンストしにくい=笑)クラッチ板とフライホイールのままでは、オイルの粘度や質の向上によるエンジン回転や加速の吹き上がりなんて「体感」することはできない。タイヤやマフラーなどの交換の効果も全く同じで、それに関連する部分がノーマルのダルな特性のままでは、「交換の恩恵」なんて微々たるものに留まってしまうのを、若い頃に経験済みだ。

 

翻ってオーディオも然り、だと思っている。これが一番目の理由。

 

二つ目には、これは私の知識不足もあるのだが、工学的なクルマの世界に比して、電気・電子工学的なオーディオの世界は、「改造」と「成果」の間の<因果関係>がよくわかっておらず、「オカルト」としか思えないものが私には多いからだ。

 

だから、これまでも「1メートルで数十万円」というような電源ケーブルをご親切に「貸していただいた」ことがあり、確かにその「効果」は確認したものの、どうしてもそのケーブルの仕組み?と出音との<因果関係>が私には理解できず、導入を見送ったことがある。理系的な知識が皆無に近いとはいえ(汗)、一応(社会)「科学者」の端くれとしては、自分で納得できるロジックが見いだせないものは、Superstitionとしか思えないからだ・・・

 

ということで、ネットで見つけた「光アイソレーター」なるものも、「映像ならともかく、<音>を良くしたいのに<ひかり>ってなんだよ?怪しげだなあ」(笑)と、名称からのイメージだけで深く研究することもなく完全にスルーしていた(後ほど分かるのだが、映像=光学=ひかりケーブルで関連していると思っていたが、これは完全に間違い=汗)。

 

ところが、である。

 

実は先にTomy邸にお邪魔した時の記事にも書いたのだが、「これ、すごい効果があるよ」と音質改善の手段で「ひかりHDMIケーブル」をTomyさんに勧められ、「まあ、そんな高いものじゃないから、騙されたと思って一つ買ってみたら?」といわれ、ノリでその場でとりあえずと1本ポチッたものがその後3本に増えたと書いたが(笑)、実は今ではさらに5本に増殖している(爆)。

 

HDMIケーブルというのは普通はAV用途(つまり映像+音)で、私もプロジェクターとBDプレーヤーの「映像出力」との間をつなぐHDMIケーブル(5m)には「光」を使っている。これは以前使っていた「4K対応」のPanasonicの銅線?ケーブルではUHDを再生すると時々Black Outする瞬間があり、「8K対応」の光ケーブルに変えた方がいい、とグランドスラムさんに指摘されたからだ。これは「転送スピードの改善」という、文系の私にも納得できるロジックがあったから交換した(お陰で、確かに改善された)。

 

ただ、Tomyさんに推薦された光HDMIケーブルの用途は、RoonBridgePCAVプリをつなぐケーブル。いうまでもなく映像とは全く関係がない、純然たる音楽用だ。音楽データなんて、どんなにハイレゾでマルチチャンネルでも、UHDの映像データとは比較にならないほどの小ささなので、ケーブルの転送スピードを現状(銅線?4K対応)より上げても「理論的には」(笑)意味があるとは思えない。時速100キロまでしか出ない軽自動車が高速道路を走るのに、速度無制限のアウトバーンを走らせたからといって100キロ以上出るようになるわけではないからだ。

 

でも、使ってみると確かに音は良くなる(今では、伊豆と書斎の両方のRoon Bridge用のみならず、両方のBDプレーヤーの「音声専用HDMI出力」からAVアンプへつなぐものもFIBBRの光に交換!)。CleanClearになり、鮮度が上がるのだ。

 

しかし、なぜ<ひかり>にすると音が良くなるのかの「ロジック」は分からないままだった(汗)。このままでは「科学者」(笑)の名が廃る、と思いつつも・・・(言行不一致=汗)

 

そんな中、年末に伊豆のご近所のMyuさんに「検聴」(ツイーター用のアンプを交換&チャンデバ調整後)に来ていただいた際に、彼のチャンデバ仲間でネットワークオーディオを主要ソースにしておられる方が、「音質改善策をいろいろやったが、一番効果的だったのは、光アイソレーションだった」と言っておられた、というお話を伺った。その時は、正直言って、「何それーしょん?」という感じ(笑)だったのだが、Myuさんのお宅の音はとにかく、「高解像度、ハイスピード、低ノイズ、鮮度感」を極めておられるもので、彼の自作SP/チャンデバ仲間の皆さんも同じような方向性と聞いていたし、最近、すっかり私のチャンデバ化後のメインシステムも(Myuさんの影響で?)そっち方面への音にベクトルが向きつつあるため、ネットサーフィンした時に「ヒカリって、ちょっと前にどっかで聞いたような気がするキーワードだな?」と気になって、今回、少々真剣に「ひかり」と「オーディオ」との関係を調べてみた。

 

すると、以下の理解に私なりに達したのです(お詳しい方、間違いがあればご指摘ください!)。

 

1.HDMILANケーブルが運んでいる「データ」は、映像も音声も、すべてデジタルである

2.ただし、銅線?のケーブルを流れる「電気的信号」には、「データ」のみならず電磁波や電波、電源などの影響を受けて発生する「ノイズ」も含まれる

3.光ケーブルは、「入口」で電気的信号のうち「データ」<だけ>を<ひかり>に変換し、「出口」で「ひかり」を電気的信号に戻している

4.光ケーブル内を流れる「ひかり化されたデータ信号」は、論理的に電磁波や電波、振動などの影響を受けない。

―つまり、デジタルデータ信号の場合、回線のどこかで、電気的信号を<ひかり>に変換すると、「そこまでの銅線回線の経路上で付加されたノイズを完全にカットできる」らしい?

 

ということで、「科学者」(笑)として「光アイソレーター」が何をIsolateするのかについて<論理的に?納得>した気になったので(笑)、試聴もせずにお試し導入を決定!!!

 

で買ったのが、コレ。

 

PImg_0059

 

早速、書斎のボロシステムで、Roon Bridgeとして使っているPCへのLAN入力端子の前に挿入してみた。これで理論的には、この「光アイソレーター」に届くまでに混入した電磁的・電気的ノイズはカットされたはず。もちろん、その先のLAN&HDMIケーブルやPC内、AVアンプ内において再度ノイズの混入リスクはあるが、システム全体のノイズ混入リスクとノイズの付加量は理論的には減少していることになる。

 

PImg_0060

 

さて、肝心の結果は?

 

言うまでもなく、効果が出ていなければこの記事は書いていない(笑)。個人的には(好みは分かれるとは思うが)、特に鮮度感の向上度合いにとても満足し、書斎のボロシステムでこの効果なら、伊豆のシステムならもっと効果が出るだろうと予想(だだ、伊豆ではオーディオ用の電源工事などもしているから、逆に効果が薄い可能性もある)し、来月のセミナー後、伊豆に行って実験して結果が良かったらもう一台買おうか、考えているところ。ただ、Roon BridgeAVアンプをつなぐHDMIケーブルを「ひかり」にするありがたみは多少減じた気がするが、これは「理論通り」で納得のいく結果(でももう買っちゃっているので、光HDMIケーブルを使ってますが=笑)。

ただし、光HDMIケーブルのまま、LANケーブルの中継として「光アイソレーター」を入れても明らかに音が良くなる。この現象は、PCからAVアンプへのケーブルを<ひかり化>すれば「そこまでに付加されたすべてのノイズがカットされるわけではない=末端効果だけでは十分ではない=LAN+光でカットされるノイズと、HDMI+光でカットされるノイズが異なる」ことを示唆しており、ここは「理論的には」私ではよくわからないのだが・・・どなたか、説明できる方がおられたらお願いしたいです! 

それともやはりデジタル・ドメインでもオカルトは残るのがオーディオ道ってもん???(笑)

 

2025年1月18日 (土)

Chopinのピアノ・Bachのオルガンー王道のAuro-3Dソフト登場!

今、今年に入って初めて伊豆に来ています。年始は土日問わず仕事が立て込んだので、約3週間ぶりかな?

 

といっても、来月の「セミナー」の準備のため、伊豆のご近所の入交さんと相談をする「仕事」が結局あるのですが(汗)。

 

今回、伊豆での楽しみは「温泉」や「金目鯛」だけではもちろんなく、年末にダウンロード購入したAuro-3D音源を伊豆のメインシステムで聴き込むことです!!!

 

いくつかあるので全部は紹介しきれませんが、その中でも特に今回は、Auro-3D初心者の方にもお勧めな、ClassicのBig Namesを入手しましたので、ご紹介します。

 

これまでAuro-3Dの音楽ソフトって、特に先行していたノルウェーの「2L」のものが典型なのですが、「音はいいけど、聞いたことのない現代音楽ばかり・・・」というものが多かったのですが(汗)、ここ1、2年、あちこちのレーベルでAuro-3Dファイルをダウンロード販売するようになり、チラホラと、私のようなClassic初心者でも知っている、Big Namesのスタンダード曲を録音してくれる演奏家が現れてきているのは、同慶の至りです。

 

その中でも今回は、出色のものを見つけました!

 

まずは、Chopinです!!!(これ、昔、英語のリーダーの時間に、「チョピン」と訳した奴がいて、「教養のなさを曝け出しているな」とクラス内で英語教師にからかわれていたという強烈な、<アカハラ>の記憶があるなぁ・・・今のご時世なら超問題発言だったワ)

 

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https://spiritofturtle.com/collections/auro-3d-9-1-immersive-audio/products/chopin-a-private-story-download-kopie?variant=49929104064839

 

私のように「ピアノ好き」を公言している人なら、Chopinは「神」ですよね(笑)。でもなぜか、今まで私の知る限りでは、少なくともChopinの珠玉のピアノ曲だけを集めたAuro-3D録音のアルバムは無かったと思います(あるのをご存知の方がいれば、是非、教えてください!!!)。

 

これはバラードだけ、とかノクターンだけ、マズルカだけというChopinのアルバムにありがちな「シリーズもの」ではなく、このピアニストの個人的な好みによるランダムな選曲集です。超有名曲からあまり演奏・録音されていない曲まで含まれていますが、個人的には、Chopinベスト3に入れている、「Fantaisie-Impromptu」が入っていて、これをAuro-3D Nativeの立体的な音像・音場で聴けるだけで、完全に元取れてます(笑)。

 

お次は、Bachです(これはアメリカに留学していた頃、NYの現地の奴らは「バック」と発音していた・・・単にNew Yorkerが無教養なのか?それとも英語圏では彼は「バック」なのか?)

 

Bach: Six sonata for organ

 

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https://spiritofturtle.com/products/bach-six-sonatas-for-organ-bwv-525-530?_pos=1&_psq=Bach+Six+sonata+for+organ&_ss=e&_v=1.0&variant=50306643755335

 

Bachは元々教会でオルガン奏者として働いていたこともあるため、彼の作品で恐らく最も力を入れて作曲した楽器の一つがオルガンであることはどなたからも異論はないと思います。

 

ゆえに珠玉の名曲が綺羅星のようにありますが、その中では、残念ながらこの「Six sonata for organ」はそこまでの超有名曲ではありません。しかし、しかーし!

 

Bachのオルガン曲もまた、私の知る限り(かなり狭いか?)、Auro-3D録音ってありましたっけ???

 

はっきり言って、私が本格的にAuro-3Dにのめり込むきっかけになったのが2Lの『LUX』で、あれにもオルガンは「伴奏」として使われています(メインは合唱)。ヨーロッパに学会などで出張があると、学会が休みになる日曜日に近所の教会に行って、信者のフリをして(笑)、教会のオルガンを聴くのを密かな楽しみにしている私にとって、Auro-3D=オルガン再生専用フォーマット!!!と当初思い込んでいたぐらいですから!

教会で聴くオルガンの、あの身震いするような「神々しさ」は何十年と2chオーディオに取り組んできても一度も「自宅では」体験できなかったのに、それを初めて「教会ではなく自宅で」擬似体験させてくれたのが、Auro-3Dだったんです!

 

つまり、Auro-3Dのオルガンの音に出会わなければ「友の会」もこのブログもなかったわけで、そのオルガン曲の「シンボル」のようなBachの作品が、いままでAuro-3Dで録音されていない?のは理解に苦しむところだったのです(泣)。

 

もちろん、先のChopinともども、伊豆に来る前に書斎の「寄せ集めAuro-3Dシステム」でもすでに何度か聴いていましたが、システムと部屋の差はやはりピアノソロより、オルガンの方が絶大に出ます。

 

伊豆のAuro-3Dシステムでオルガンを聴き慣れると、その辺のしょぼいコンサートホールとか教会のオルガンの音が貧弱に聴こえるようになっちゃって・・・本末転倒(笑)

 

私は何度も書いてますが、音楽については素人なので、曲の良し悪しとか演奏の良し悪しは語れませんが、「教会で聴くオルガンの世界観」はちゃんと表現できています。お手持ちのAuro-3Dシステムのクオリティが高ければ高いほど、オススメです!

 

【おまけーネットワーク環境のしょぼさに改めて気付かされてしまった・・・】

 

今回、東京の書斎でダウンロードしたAuro-3Dファイルを、SSDのUSBに入れて伊豆に持ってきて、こっちのNASに入れたのだが(これって、「合法」ですよね???)、その際、ちょっと遊び心が出て、Magnetar 800のUSB入力に挿したものと、NAS経由のものを聴き比べてみて、びっくり。

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再生機器(メディアプレーヤー?)は同じMagnetarなのに、USB経由の方が断然音がいい。音がいいというよりは、クリアだ。いわゆるベールが一枚剥がれている感じ。

 

この差はどう考えても、USB経由は、「USB→Magnetar→HDMIケーブル→Storm」とシンプルな経路でデジタルデータが送られているのに対し、NAS経由は「NAS→LANケーブル→スイッチングハブ→LANケーブル→Magnetar→HDMIケーブル→Storm」と複雑な経路を通っているという違いにあるとしか思えない。

 

最近、私の周りでも、100マンを超える<オーディオ用>NASとか、同じく100マンを超える<オーディオ用>スイッチングハブなどを導入するオーオタ仲間が出始めているが、「流石にそれはやりすぎじゃ?デジタルドメインでそこまで音が変わるかよ」と内心冷ややかに見ていたのだが・・・

 

なんせ、今のハブもケーブルも完全にPCグレードで、昔から使っているやつだから、ノイズ対策なんて全くしていないだろう(PCはデータがデジタルビット落ちしなければ、データ外の「ノイズ」なんて関係ないもんね)。「これを一式<オーディオ用>のにしたら結構差が出そうだな」と予感させるには十分な体験でした(問題は、先立つものだねぇ・・・)。

 

ちなみに、伊豆のダウンロードファイルの現在の主力再生方式は、「NAS→LANケーブル→スイッチングハブ→LANケーブル→Mac Book Pro(Roon Server)+Windows PC(Roon Bridge)→HDMIケーブル→Storm」なのですが、MagnetarへのUSB直挿しとの比較では、さすがにRoonの方が音の深みと音像の立体感で優っている(=安堵!)。恐らくこれは、NASのデータをStormに送り込むまでのメカニズム?、つまりMagnetarのNASのデータ転送・再生機能(これは「おまけ」の機能のため、さすがにそこまでお金はかけてないでしょう) VS Roon (Mac OS? CPU?+Windows? Intel?)のチカラ+クオリティの差なのでしょうね?(ここを極めたい方は某氏(笑)のように、TAIKOまで行っちゃうんだろうなあ・・・)

 

そういえば、この前ダイナの島さんのところで、評論家の土方先生を呼んで「ネットワークオーディオ講座」をやったらしい。ちょうど、お二人に今度のセミナーでお会いできるので、「とりあえず、何から始めればいいのか?」をちょっと聞いてみよっと!

2025年1月 6日 (月)

「直伝 イマーシブ・オーディオ再生技法」セミナーのご案内

「直伝 イマーシブ・オーディオ再生技法」セミナー

 

講師:入交英雄氏 (WOWOWエグゼクティブ・クリエイター)

日時:22日(日曜日)、3日(月曜日) 14時~16時(両日とも)

会場:WOWOW 辰巳放送センター・オムニクロススタジオ(東京都江東区)

主催:イマーシブオーディオ同好会(協賛:Auro-3D友の会)

参加無料・要事前申し込み(各日最大25名。先着順。1月27日締切)

 

→満席になりましたので、両日とも申し込みを締め切らせていただきました!!!

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「イマーシブオーディオ」は、最近、ストリーミングサービスでもATMOSによる音楽ソースが配信され始めるなど、にわかに注目を集めております。しかし、多くのAVショップは「映像付き音響≒映画」再生を中心に力を入れているため、「イマーシブ音楽ソースを再生するオーディオシステム」としてのセッティングによる試聴室を整えていないので、従来の2chステレオとどこがどう違っているのかについて、なかなか比較試聴できる場がないという現実があります。

さらに、一口に「イマーシブオーディオ」といっても、Dolby ATMOSAuro-3Dなど、多様なフォーマットが存在しているにもかかわらず、それぞれの特徴や、セッティング方法の違いなどを「正しく」理解・実践している方はAVショップ関係者ですら少なく、これらフォーマット別の特徴についても試聴体験する機会はほとんどありません。

そこで今回のセミナーでは、ATMOSAuro-3D22.2chなどのイマーシブオーディオフォーマットの各設置基準に完全に準拠した設備を整えている、WOWOWの「オムニクロススタジオ」を使い、日本でのイマーシブオーディオ録音エンジニアの第一人者の一人である、入交英雄氏を講師にお招きします。

入交氏がこれまで手掛けたイマーシブオーディオソースを中心に「オムニクロススタジオ」のプロ用のモニター機器で再生しながら、各フォーマットの特徴とよく見られる誤解について解説し、イマーシブオーディオの再生技術の基本と、再生技法についてわかりやすく手ほどきをします。一般のコンシューマーだけでなく、セッティング方法にご関心のある業界関係者の方々の参加も歓迎いたします。

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本件問い合わせおよび参加申し込み先

grandslamm2003@yahoo.co.jp

石川(イマーシブオーディオ同好会代表幹事)まで

 

このブログを見ている方限定で、この記事に対し「コメント」欄からも応募および質問を受け付けます。参加希望者は「コメント」を記入する際に任意記入となっている、メールアドレス欄に連絡の取れるメールアドレスを記入してください。ただし、締め切りはメールと同日です。

 

*放送局側のセキュリティ上の要求で、参加者の実名による事前入館申請をいたします。

*現時点で、オーディオ評論家の麻倉怜士氏、山之内正氏、土方久明氏がご参加されるとの連絡をいただいています。

*両日とも終了後に「懇親会」を行う可能性があり、参加申し込み者に別途連絡します。

*内容的には両日ともほぼ同様ですが、二日目の3日(月曜日)の方がややセッティングの解説によりウェイトを置く予定です。

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