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2024年12月26日 (木)

今年の仕上げ3連発―Magnetar導入、チャンデバ調整(またまた・・・)&Amator III再配置(その3)

Amator III再配置】

 

これは、このブログの主旨からは外れている、2chのお話ですが、前回、伊豆の<Auro-3D特化>がますます進むに連れ(笑)、はみ出しもの扱いされていくAmator IIIOctaveチームに関し、ちらっと「憐憫の情」(笑)を吐露したら、X1さん、Siltechさんのお二人から応援の(笑)レスが付きまして、「やっぱり、Traditionalなオーオタは、2chへの興味は強いんだなあ」と改めて認識した次第。

 

そこで、「その後どうなった?」を気にしている方も少なくない(?)カモ(笑)と、続報をば。

 

先に、Auro-3Dの文法から見て「正しい位置」にサラウンドバックを置くには、「移動可能なTAOCのラック上」しか無く、その上を長らく占めていたAmator IIIにご退場いただいて、格落ちではありますが、「同一ツイーター」にこだわって、Sonetto Iに置き換えました。そのあおりで(汗)、Amator IIISonetto Iと入れ替えで、ATMOSのときにしか出番のない、リビングルーム(リスニングルーム?)最後端の、出窓に作り付けの棚の上に引っ越しを余儀なくされた、というところまでは書いたと思います。

 

しかし、しかしです。いくら大工さんに、「人が乗っても耐えられる」程の強度で造り付けてもらったとはいえ、所詮、棚は棚。オーディオラックのようなちゃんとした脚で支えられているわけではないため、よほどの小音量でない限り、やっぱりあそこではボンつくんですよねぇ・・・(Amator IIIに限らず、ブックシェルフのハイエンドは、低域再生能力に力を入れているので)

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そこで、今回伊豆に来て、実は最初にやったのが(「3連発」の最後に書いてますが!)、このAmator IIIの再度の引っ越し先探し。伊豆の家中を見て回りました。X1さんオススメのベランダへと続く掃き出し窓を背にした位置は、確かにベスポジなんですが、どうしても<邪魔>(泣)。たとえキャスターを付けても片付ける場所がない・・・。だいたい、そこには、チャンデバ化されたSonettoVIIIをゴロゴロと移動させて2chとして聴くための「先約」があるし(汗)。

 

ということで、最終的にひねり出したのが、<寝室用にする>という手。なぜって、ここなら、寝る前に「必ず」使用するから。前にも書きましたが、リビングにAuro-3Dシステムと共存しているAmator IIIは、下手すると一ヶ月に一度も出番がない状態が続いていたのですが、寝室なら、寝る前に、ちょっとだけでも必ず火が入る(Octaveは真空管=笑)。

 

もちろん、先住として寝室には高校生の時に購入した、<どうしても捨てられない>CelestionUL-6が出窓のところに設置してあるんだけど、これを単純に入れ替えるとするとある意味、今以上にオーディオ的環境が悪い場所にAmator IIIを追い込むことになってしまう。ここは置き場所の剛性は高いのだけど、奥行きがないのだ。つまり、Amator IIIをほぼ、後ろの壁(窓)につける置き方になってしまう、リアバスレフなのに(泣)。

 

P 寝室の出窓のスペース。以前はここにUL-6を置いていた…(ドロンコーン型なので幸いバスレフポートがないため押し込めた)

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そりゃ、オーオタ的には無いわな。ブックシェルフは、フロア型以上に、周りに空間を要求するのはちょっとオーディオをかじった人なら誰でも知っている、「常識」。

 

そこで「二晩」考えまして(汗)。案じた計が、「デスクトップオーディオにする」。実は寝室にも仕事道具の勉強机とPCモニターがあるのですが、これ、コロナの在宅勤務期間後は殆ど使ってない(汗)。まあ、別荘に来てまで仕事する人、普通いないでしょ?(笑)

 

で、模様替えも兼ねてこうなった

 

PImg_0030_20241226084201

 

デスクトップオーディオの最大の欠点はSPを机の一番奥に置かざるをえないこと。それだと机と壁の反射で、中低域がやはりダブつくのを知っている私は(学生時代、狭いアパートで散々Tryしましたから!)、今回はこの写真のように、机の「一番手前に」Amator IIIを置いた。こうすることで、SPの下に空間ができるため、低域が回り込む余地があり、しかも机の脚のほぼ真上にSPが来ることになって足元の剛性もかなり確保できるため、事実上、スタンド設置と同等の条件になるかと。その代わり、Workspaceはほとんど無くなったが・・・(まあ、最近あんまり勉強しないからいいや=笑)

 

そして、仕上げのテクニックは、ダイナの島さんに教えてもらった、「スパイク直挿し」。

 

これ、普通の方は、「スパイク受け」を使っていると思いますが、これを使うと結局スパイク受けが共振するので、「スパイクにした意味がほとんどない」。スパイクを使うというのは、振動源であるSPと、その台(フロア型なら床)の「接点を極小にして、振動を極力遮断するため」なのに、スパイク受けを使うとそれがまた共振源になる。

 

オーオタレベルだと既知のことではあるのですが、さわさりながら「直挿し」するばあい、受け側が木だったりすると、穴が開いて傷だらけになるわけで。フロア型SPをコンクリート打ちっぱなしの床の上に置くのではない限り、なかなか「胆力」の要る行為であるため()、殆どの方が、「わかっちゃいるけど、床を傷つけたり、スピーカーを傷つけるわけには・・・」となって止むなく「スパイク受け」を使っていますよね?

 

私は、AmatorIIIに付属してきたSPスタンドの脚のスパイクには「受け」を入れていません。豪胆にも(笑)、TAOCの台に「直挿し」です。その絶大な効果を経験済みですので、今回も「直挿し」にしましたよ。

 

実は非常にラッキーなことに、このAmator IIIって、底部が人工大理石だって知ってました?木製じゃないんですよ。

 

だから、「石ならスパイクも刺さらんだろう」(笑)ってことで、スパイクをSP台から上向きに置いて、その上にAmatorIIIを直に置いてみました(いつか中古で売りたいと考えている方は真似しないほうがいいです。小キズでも商品価値は落ちますから)。

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その効果はてきめんで、「これが本当にデスクトップオーディオの音?」と思うぐらい、我ながらボン付きの無い(少ない?)どころか、結構締まった低域再生にびっくりして、毎晩聴き惚れています(笑)。事実、テーブルに手をおいても、ほとんど振動を感じられないので、前の棚と違って、恐れていたテーブルの共振はほとんど無いようです。

 

ただ、Lが左の壁にものすごく近いので、極端な内振りにしています(これは、フウ先生のところの「カタツムリ」のセッティングを参考にした)。これにより、ある程度は壁の影響から逃れているようで、私の駄耳では、Lの音が極端に増幅されている感じはなく、ちゃんと定位は両SPの真ん中に来ています。

 

なお、ソース機器については、書斎で余ってた(汗)、MarantzSACD 30nOctaveのV70 Class Aと繋いでいます。30nは、Roon Readyなので、寝転がりながら、RoonTidalをタブレットで操作できるのがいいですね!(そのまま寝てしまうのが少々不安だが・・・) 一時真剣に検討したアナログレコード再生は、流石にいまだプレーヤーの置き場所が見つからない・・・(泣)

 

P) UL-6はATMOS&ART用にここで余生を送ってもらいます(笑)

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置き場所・置き方によってここまで再生音質が違うとは、改めてオーディオの奥深さを知ることになりましたが、これらはまだ設置したばかりなので、今後、数多いらっしゃる「2chの大家」のご助言を仰ぎつつ、さらに煮詰めていきたいと思っております!

 

ということで、皆さん、良いお年を!

 

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コメント

机を壁にくっつけるという常識を離れて、机そのものを、50cmでも、できれば1mほど、壁から話すとよいと思う。さらに、机から50cmはなれば、音を聞く。書き物はできないと思うけど、読み物はできるっしょ。

# まさか、この部屋にアナログプレーヤ置くのかな?

siltechさん

そちらは夕食がそろそろ終わる頃でしょうか?遠くから目配りありがとうございます(笑)。

>
>机を壁にくっつけるという常識を離れて、机そのものを、50cmでも、できれば1mほど、壁から話すとよいと思う。さらに、机から50cmはなれば、音を聞く。書き物はできないと思うけど、読み物はできるっしょ。

うーん、あの部屋はオーディオ専用ルームではなく、寝室という「生活空間」なので、あの写真に映っていない、テーブルの前にベッドが二台、横に電動マッサージ機とさらに書棚があるんです。しかもその間の「生活動線」も確保しなければならない(汗)。部屋は15畳ほどの広さしか無いので、家具を何か減らさなければこれ以上のスペースは作れないのですが、減らすとすれば真っ先に「机とスピーカー」だ、と連れ合いには言われるでしょうね(汗)。

だから、「わかっちゃいるけど」無理なんですよ(泣)。ただ、この「限定された条件の中での最適はなにか?」を探るのが、オーオタの腕の見せ所ではありますよね。


今回の判断は、Amator IIIをベスポジにおいて3ヶ月に1回聴くのがいいか、ペスポジではないが、1ヶ月に4,5回聴けるのがいいか、という選択で、私は後者のほうが「オーディオ的にはイマイチでも、自分の精神衛生上はベター」と考えたわけです。

拙宅のオーディオのメインはあくまでリビングにおけるAuro-3Dで、今もモーツアルトのAuro-3DソフトをStormで静かな再生音で聴きながら寝覚めのコーヒーを飲んでいるところです。これはピアノ四重奏曲という小品ですが、これですら私はAmator IIIの2ch再生より、こちらの音場感のほうが好きなんです。

Amator IIIは、今の私には「寝る前のお供の(笑)女性ボーカル専用」になりつつあり、昨晩もKaren Carpenterの歌声を聴きながら眠りにつきました。

># まさか、この部屋にアナログプレーヤ置くのかな?

流石に素人の私でも、スピーカーを置いてあるのと同じテーブルの上にレコードプレーヤーは置けないことぐらい知っているので、そうなるとこの部屋には他に置く場所は無いんですよ、残念ながら(泣)。そもそも、寝室でレコードなんて、もしそのまま寝落ちしてしまったら、レコード針がすり減っちゃいますよね?(笑)

年が明けてしまいましたね!今年も宜しくです。
寝室に追いやられてしまったんですね。食事をしながら楽しむ!というコンセプトだったのですが
もしくは階段の右サイド奥?!
寝室には贅沢すぎるシステムのような??

Auro3Dさん、

あけましておめでとうございます。
昨年も大変お世話になりましたが今年もよろしくお願いします。

アマターとオクターブのAクラスを寝室になんて最高に贅沢ですね。
X1おやじさんに激しく同意です。
ヴォーカルを聴くには最適なシステムに思えます。
レコードプレーヤーを同じテーブルの上に置くことは可能です。インシュレータの使い方次第です。寝落ちの解決策もあります。
ウチのメインのプレーヤーは電子制御アームだしサブのGT-2000もオートリフター付きなので寝落ち対策は万全です。(笑)
まあ、沼ですからお薦めはしませんが…

今年はサバティカルなどで忙しいと思われますが、体には十分気を付けてどうぞ無理をなさらずに…


x1おやじさん

こちらこそ、今年もよろしくお願いします!


>寝室に追いやられてしまったんですね。食事をしながら楽しむ!というコンセプトだったのですが
>もしくは階段の右サイド奥?!

私のため(Amatorのため?=笑)にそこまで考えていただき、感謝しかありません。ただ、あの家の食事用の丸テーブルには、脚に「スベラース」?をつけていて、テーブルすら簡単に移動できるようにしているため、実は一人で食事をするときは、たいてい、「Auro-3DのベストLP」に椅子を置いたまま、そこへテーブルを移動して<食事しながらイマーシブ>してるんです(笑)。PCを使う時も本を読むときも伊豆では「動かざること山の如し」(爆)。

>寝室には贅沢すぎるシステムのような??

これは確かにそういう面がありますが、今回の判断の裏には、Deepな個人的人生哲学(笑)がありまして。

私は両親が比較的早世しているため、自分も、「明日の命は保証されていない」と肝に銘じながら日々生きているんです。そう考えると、「美味しいものは後に取っておこう」(笑)という発想にはなりません。バカラのワイングラスでも、シルクのスーツでも、「お客様用に」とか「パーティー用に」とか考えて取っておいて、使う機会なく死んでいってはアホらしい、という考えに至るものなんです。

他のSPとアンプの組み合わせでは出せない(?)<色っぽい女性ボーカル>の甘い声に包まれながら眠りに落ちるのは、なかなかいいものですよ!

K&Kさん

こちらこそ、昨年はチャンデバ化の際にはいろいろとご助言をいただき、また継続的に拙宅のシステムのDevelopを客観的に見守り続けていただいており、感謝しております。

>アマターとオクターブのAクラスを寝室になんて最高に贅沢ですね。
>X1おやじさんに激しく同意です。
>ヴォーカルを聴くには最適なシステムに思えます。

ここはX1さんへのレスと被らないように(笑)、別の側面をば。

あれらを寝室にひっこめた「唯一の残念な点」は、<来客に見せびらかすことができにくくなった>(爆)ということです=笑。

あのSPとプリメインアンプは、どちらもオーディオ雑誌でよく取り上げられ、ダイナのカレンダーにも選ばれた(笑)ほどで、オーオタなら名前ぐらいは誰もが知る機器なので、あのセットを部屋の片隅でちらっと見せつけていて、でも「これがメインではない?」、というところで、来客に「あれをサブに追いやる、このAuro-3Dというシステムはどんだけすごいのか?」と期待を持たせる効果(笑)は確かにあったような気がするので!

何十億ものお金を使って、「個人」(法人とか美術館ではなく)がゴッホとかピカソの絵を購入した、というニュースを聞くにつけ、「自分のプライベート空間で、一人でそれを独占してニヤニヤしている嫌味な野郎」なんだろうな(笑)、と常々思っていましたが・・・(爆)

>レコードプレーヤーを同じテーブルの上に置くことは可能です。インシュレータの使い方次第です。寝落ちの解決策もあります。
>ウチのメインのプレーヤーは電子制御アームだしサブのGT-2000もオートリフター付きなので寝落ち対策は万全です。(笑)
>まあ、沼ですからお薦めはしませんが…
>

なるほど、これは今は「聞かなかったこと」にさせてください(笑)。引退後に検討したいと思いますので、その節はまたご相談しますね!

>今年はサバティカルなどで忙しいと思われますが、体には十分気を付けてどうぞ無理をなさらずに…

今年は少し、日本を離れる時間が多いことが見込まれるので、かなりDevelopのペースは落ちると思います(笑)。私は性格的に「二兎を追えない」タイプなので(汗)。2月のイベントで、自分なりにここで一回ケリをつけるつもりです。

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