« Eversolo DMP-A6 Master Edition VS Roon Bridge | トップページ | 今年の仕上げ3連発―Magnetar導入、チャンデバ調整(またまた・・・)&Amator III再配置(その1) »

2024年12月22日 (日)

『Mr. Big』のAuro-3D、正しく再生できていますか?


すでに入手されている方も少なくないとは思いますが、「何、それ?」という方のために(笑)。これは、以前、どこかにチラッと予告的に書いた気がするのですが、単独記事として見出しには取っていなかったようなので、改めてご紹介します。

 

まずは、Disk Unionのネット上の販売ページからの引用:

 

MR.BIG、 最後の武道館公演収録した映像商品と新作のスタジオ・アルバムがついに発売!

1989年デビュー以来、日本で愛され続けたロック・バンド”ミスター・ビッグ”。去年7月に惜しまれつつも、最後の日本ツアーを開催。往年のファンから若い層まで幅広いファンへ最後の勇姿を見せたバンドの映像商品と話題となっていた新作の発売がついに発表された。

9月6日に発売される『ザ・ビッグ・フィニッシュ・ライブ』は2023年7月26日に日本武道館で開催された追加公演最終日の模様を収録。バンドとして初のアルバム『リーン・イントゥ・イット』の全曲演奏に、恒例のバンドメンバーの楽器パート替え演奏、ビリー、ポールによる超絶ソロプレイ、そして伝説となったビリーの最後の挨拶と感動的なフィナーレを余すところなく収録した2時間半の長編映像となっている。ボーナス映像には伊藤政則氏による独占インタビュー、武道館公演の舞台裏などファンには堪らないコンテンツを収録予定。さらにバンドのライブ収録としては初のイマーシブ・オーディオ(3Dオーディオ)で録音。当時の臨場感を自宅で体感できる特殊音声をブルーレイに収めている。

(中略)

●武道館に多数のマイクを設置しバンド初のイマーシヴ・オーディオ録音を実現

※イマーシブ・オーディオはDolby ATMOSとAURO 3Dフォーマットで収録
●ステレオは96bit/24kHzの高音質音源を収録
●イマーシブ録音にはWOWOWの入交英雄氏が参加

(以下、略)

 

 

といことで我らが入交さんが手掛けた作品で、以前のBob Jamesとは違って(笑)、ちゃんと武道館で彼の指示でAuro-3D用のマイキングがされて収録されたもので、Rockの作品でAuro-3D録音になっているのは恐らくこれが世界初。

 

さて、これ、上記記事には、「96日に発売」とありますが、ちょっとトラブルが合ったそうで(入交氏談)、本国アメリカでの発売が11月にずれ込み、予約注文していた私の手元に届いたのは、11月末でした(汗)。

 

それにしてもそれから約1ヶ月も経過しているのに、なぜ今頃になって記事にするかと言うと(いつも、早いだけが取り柄なのに!)、このBD、ちょっと再生にトラブルが出やすいようなので、それをきっちり検証してから記事にしようと思ったからです。

 

このBDが届いた、11月下旬から12月中旬は、「季節労働者」の私にとって、1年で最も繁忙期で、毎年、伊豆に行く時間を取ることができません。書斎には一応、ボロですが(汗)Auro-3Dシステムは組んであるのですが、残念ながら2台あるBDプレーヤーが両方とも古く、UHD対応していないので、この『Mr. Big』は再生できなかったのです。

 

とはいえ、「まあ、3週間後に伊豆に行ってから聴けばいいや」とは思えないのが、Auro3D」のハンドルネームを名乗っている所以でもあるわけで(笑)。1日だけ時間が空いたある日、意を決して二階のリビングにある、シャープの4K対応録画機を取り外して、書斎のシステムに繋いでみたのでした(リビングのTVラックから出すのはおおごとになるので、連れ合いの冷たい視線が・・・汗)。

 

このSharpの機器は、4B-C20AT3 という型番のもので、4K放送が始まった頃に、4K対応テレビとともに購入したものなので、もう5,6年ほど前の製品です。HDD録画専用機ではなく、ディスク再生機能もあり一応UHD BD対応です。

 

ディスクを入れて、Topメニューで「Auro-3D」を選ぶと・・・

Img_29611

 

 

あれれ、ソースがDTSとしてしか認識されず、5.1chソフト扱いになっちゃっている(汗)

Img_29591

 

これはもしかしてソフトが不良品かな?と疑い、12月中旬に伊豆に行ったときに向こうのOPPO-205で確認するのを待とうという判断に。

 

で、1週間ほど前に伊豆のシステムでやってみたのですが、

20241-214-111316

あっさり、Auro-3DとしてUnfoldされました。「DTS-HD MA」として認識され、96Khz11.1ch(7+4)として再生できました(一部、「13.1chで収録されている」、という情報が出回りましたが、あれは誤報です。制作された入交さん本人に確認しましたので!)。

Img_0023_20241221000601

 

 

これでソフトは無罪確定。でも、「これまさか、AVアンプ側の問題じゃないよな?」という疑いは残ったので、わざわざ、OPPO-205を今度は書斎に持ち帰って、繋いでみましたよ(こういうところは、我ながら「科学者Mind」に呆れる・・・笑)。

 

すると、無事、書斎のDenon 3800HでもOPPO-205との接続なら、この『Mr. Big』がAuro-3Dとして認識され、再生できることがわかりました。

 

Img_0027_20241221000601

 

ということで、このOPPO-205はこのまま書斎で使うこととし、伊豆にはMagnetar UDP800という、最新型のユニバーサルプレーヤーを導入(OPPO-205との音質比較など詳細は別項にて)。

 

こちらをISP MK2に繋いで『Mr. Big』 のディスクを挿入すると、「ロード中」と表示され読み込みにかなり時間がかかる(一度だけ、「データディスク」と認識されてしまった・・・)。

Img_0032

ただ、無事、Auro-3D11.1chとして再生されました。

 

入交さんによると、このディスクは、「三層構造」で記録されているとかで、初期のUHDプレーヤーだと「二層」のUHDBDまでしか対応していないものもあるそうで(しかし、OPPO-205Sharpのものより古いはずなのに・・・)、その場合は「Auro-3D」としては再生することができないそうです。すでに発売元にも同様の報告がいくつか届いているそうですので、もし、このアルバムをAuro-3Dで楽しみたいとお考えの方は、ご自分の持っている再生機が「三層構造」のUHDBDに対応しているかを確認したほうがいいと思います。

 

最後に(笑)、『Mr. Big』の、伊豆のシステムで聴いた「Auro-3Dハイレゾサウンド」の感想ですが・・・まあ、武道館の雰囲気は出てますね。一応、エンジニアリングした入交さんがすこし遊び心を入れて、ギターの音を回すような、恐らくLiveの現場ではなかったかもしれない(?)、音響上のAuro-3Dらしい?演出をされていますので、そういう「いかにもイマーシブ」感(笑)を映像とともに楽しみたい方にはいいと思います。

 

ただ、映像をオフにして、LCR同一SPのセッティングでストイックに音質的にどうなの?と聴きこむと、PAを使った人工的な大音響が、武道館の中で鳴り響いているのを収録したのですから・・・会場の臨場感にはリアリティがあるものの、EギターやEベースには「Referenceとなる原音」がない(結局GアンプやPAスピーカーで音が変わる)ので、「音質」を語れるものがあるとすればオンマイクを仕掛けてあるドラムの音ぐらいでしょうか?(笑)

« Eversolo DMP-A6 Master Edition VS Roon Bridge | トップページ | 今年の仕上げ3連発―Magnetar導入、チャンデバ調整(またまた・・・)&Amator III再配置(その1) »

Auro-3Dソフト関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« Eversolo DMP-A6 Master Edition VS Roon Bridge | トップページ | 今年の仕上げ3連発―Magnetar導入、チャンデバ調整(またまた・・・)&Amator III再配置(その1) »