結局、「玉突き事故発生」…Amator IIIよ、どこへ?(泣)
故障したエアコンの入れ替え工事が延期されたため、2週連続で伊豆に行く羽目に。「羽目に」と言いながら、アンプを変えたばかりなので、半分、ルンルンで(笑)。
さて、前回、Sonetto VIIIのツイーター用のパワーアンプをSoulnoteのA-0に交換した、ということを報告しました。
P 【A-0はそれぞれの場所へ。なるべく隠したいので、ソファの下、階段の下、棚の下に(笑)】
しかーし、「これで何事もなく、タダの入れ替えでは済まないだろうな・・・」とこれまでの経験から恐れていたのですが・・・
このBefore/Afterの2枚の写真を見て、これまでとどこか変わったところがあることに気が付きますでしょうか?
【Before】
【After】
かなりレベルの高い「間違い探し」だと思うんですが、実は、Afterは、Amator III用の台に乗っているのが、Sonetto Iなんです。で、アンプ類の横にあるのが、Amator III。そう、入れ替えたんです。
ここで、私のブログを継続的に読んでいただいている方は、「えっ、この前、Amator IIIをAuroシステムに組み込んだんじゃ?」と記憶されている方もおられるかもしれません(まあ、普通、そんな人、居ないな=爆)。
自分の記事からで恐縮ですが、ちょっと関連個所を引用します。
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実は過去にも、Amator III+OctaveをAuro-3Dシステムに組み込んでみたことがあるのですが、どうも違和感が拭えない。主役のLCRと音色が異なるので、「悪目立ち」することが多々あったのです。イマーシブオーディオは<一体感・包まれ感>が重要なので、あるSPが「僕、ここに居ます!」となってはダメですよね(笑)。
ところが! この春からLCR+SLRとして使っている主力のSonetto VIIIをチャンデバ・マルチアンプで運用しているのはすでに何度も書いていますが、それ以来、実はどうもSBLRに使っているSonetto Iの音が、逆の意味で「悪目立ち」することを感じるようになっていました。チャンデバ化すると全体的に音が鮮烈になるので、パッシブのSPの音が「ぬるく」(笑)感じる様になっちゃうんですよ(これはあらゆるチャンデバシステムに共通する音質で、最近、私の耳はすっかり「チャンデバ耳」に!)。
「これはもしかするとAmator IIIの方がまだマシでは?」
Amator IIIはバイオリンや女性ボーカルなどは私好みの甘い音がする素敵なSPですが、やはりいいマグネットを使っているからか、はたまたいいネットワークをつかっているからか、音のキレはSonetto Iよりあるんですよ(マイケル・ジャクソンがちゃんと聴けますから!)。Octaveも真空管ではありますが、一般的にイメージするような「茫洋とした、おおらかな音」を出すアンプではありません。しかも、これをSBLRにすれば、150度に位置に置くのはたやすいことです。
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ここにウソ偽りは無かったのです、当時は(汗)。ではこの2か月の間に何があったかって? そりゃ決まっているでしょ、先週のA-0の導入ですよ!
A-0を高域用に導入したら、またまたAmator III+Octaveがプカプカと浮き始めまして(笑)。A-0の出す高音は、非常にS/Nが良くさわやかで、Sonetto VIIIではボーカルが皆さん、5歳は若返っちゃたんですよ(笑)。逆に元来、Amator III+Octaveは普通のスピーカーとアンプの組み合わせより、10歳は歳嵩を増すので(笑)、こうなると、なんか、コーラスの後ろの方に、ポツンと年増が入っている感じになってしまって(汗)。先の記事に書いたように、音のメリハリやキレなどはAmator IIIの方がチャンデバ化したSonetto VIIIと近いことは近いのですが、この「歳の差」は如何ともしがたい・・・
ということで元に戻そうと思ったのですが(これだけならPC上で簡単にできる)、ここで閃いたのが、「もしかして、このスピーカー台、Sonetto Iにも使えないか?」ということ。この台はAmator IIIに付属してきたもので(今は別売りかな?)、足元が人工大理石になっていて、Amator IIIの底部と素材を合わせてある、オシャレなもの。もちろん、最近のブックシェルフのお決まりで、台との間はネジで緊結されています。
よくよく考えると、Sonetto Iの底部にもネジ穴がある。これは梁に逆さ吊りする際に、このネジ穴を利用して固定したのでよく知っています。「もしかして、Amator IIIとネジ穴の位置が同じじゃ?」。
で、日曜日、ヒマだったのでやってみると・・・やはり、ピッタリ(笑)。
これ、合わなければ「ただ、台の上に置く」という手もあるにはありますが、その場合は次のStepに進むのは止めようと思っていました。でも、合ってしまった(笑)からには進むしかない!
ここで、Sonetto IをAmator IIIの台に乗せてサラウンドバックにしても、パワー供給源にOctaveをそのまま使うんじゃ、やっぱり音色が合わない(一応、Sonetto Iと繋いで鳴らしてみました。やっぱり、「真空管」でした!)。
こうなりゃ、駆動するアンプも変えないと、音色をSonetto VIIIに近づけられないのは明らか。で、「Sonetto Iもチャンデバ化しました!」というのは悪い冗談で(さすがにまたバラして<改造>するのは面倒だし、測定やらチャンデバのパラメーターの設定やら、考えるだけで・・・)、でもチャンデバは無理だけどバイアンプにすることにして、ツイーターをPA-16で、ウーファーをSTA-9で鳴らすことにしました。実は、かつて、Sonetto VIIIをバイアンプにしていた時には、上(ツイーターとスコーカー)をSTA-9、下(ウーファー)をPA-16につないでいたんです。その名残で、このSonetto Iも同じにしていたのですが、今回、両者を比較試聴した結果、より、今のツイーター=A-0、スコーカー=STA-9(BTL)、ウーファー=PA-16に近い音色を出すのは、上下を逆にした組み合わせだと判断したんです。
これは何度も書いてますが、STA-9はデジアンのくせに(笑)意外に音が和らかい。逆にA-0はアナログのくせに(笑)意外にCoolな音を出す。私は歳を取ってからは甘い音が好きで、だからSonusに囲まれている(笑)のですが、前も書いたように、今はきっぱりと、甘いSonusはAmator III+Octaveの2chシステムに任せ、Auroシステムの方は、ハイレゾ・ハイスピード・クリーン路線で行くことにメイン5台をチャンデバ化した時に腹を決めたのです。
ですから、音色を決める高域にこれまでのSTA-9ではなく、Pascalのデジタルモジュールを使ったPA-16で「Coolに決める」(笑)ことにしました(これ以外のSonetto I&IIはすべてPA-16だし)。
さて、その効果は?
ここで、オーディオ雑誌なら、「激変」って書くんでしょうが、Fairに言えば、まあ、気分ってやつですかね(笑)。でも、全く同じツイーターに、Auro-3Dの文法に則った、正しい配置で囲まれるというのは気分的にはいいですよね。実際、私の持っているマリンバは第一層が7chに入っているので、マリンバの音がホール全体に浸透していく際の「包まれ音」の再現に際し、Amator IIIが入っていると、どうしてもそこだけ音が少し目立っていたのが、目立たなくなりました(スピーカーが消えた、といえばこの場合は誉め言葉なのかな?)。
さて、「次なる大問題」がさらに玉突き的に発生しておりまして(大汗)。現在はTentativeにAmator III+Octaveを、かつて、Sonetto Iが「ATMOS映画の時の、サラウンドバック」として滅多に出番のない隅に追いやられていた、まさにその場所に(泣)。
かわいそうに、今やAmator IIIは「足を無くしてしまった」(笑)ので、もうどこへも行けません。かつては、「2chブックシェルフとしての理想的な位置」にキャスターで移動させて、<たまには>女性Jazzボーカルなどを歌っていたのに・・・。今の「押し込められた位置」では、後ろの壁(ガラス窓)まで50センチぐらいしかなく、「いいブックシェルフ」が求める、<左右と後ろの壁から最低1Mは離す>という黄金律を守ることができていません。さらに、足元は安物のスピーカー台で・・・
実際、音を出してみると、以前より低域がボケ、膨らみます。夜中に小さな音で再生するなら「ラウドネス」効果になっていいかもしれませんが・・・。
うーん、これでいいのか、Amator III? 一応、拙宅のオーディオ機器の中では、これとOctaveは、それぞれ小型ブックシェルフとプリメインアンプとしては、まあハイエンド系なのに・・・。ハイエンドにはハイエンドにふさわしい環境を与えてあげたいんですが(泣)。
実は、元々このAmator III+Octaveのカップルは、最近はすっかりオーナーの寵愛を受けておらず、月に一度の「通い」(笑)もない状態がもう何か月も続いているのです。それゆえ、ある方に、「もっと可愛がってくれる人のところにお嫁に出したら? このままでは可哀そう」と言われてしまい(汗)、実は、これを購入した某秋葉原の有名店に、「買取り、してるの?」とメールを出したら、お世話になっているSさんから「OO様と出会ったのがSonus faberのスピーカーですし、色々とお選びいただいた結果ですので寂しいですが、使用していなければセカンドユーザーへというのもありですかね」という温かいお言葉とともに「Yes」の返事が来ていたのです。
自分でも迷っている中、この前関西に出張した際にお会いしたモンテモンテさんにこの話をしたら、「売らない方がいいですよ、絶対。一度は惚れて買ったSPであれば、いつかまた絶対聴きたくなるもんですから」と言われ、「まあ、確かに、本気で惚れた初恋の相手はいつまで経っても忘れられんものだもんなあ」(下世話なたとえですみません!現在の職業属性的にはかなり不適切発言ですが=爆)と納得。<初恋の相手>とは「いつかまた」、というといろいろと難しい(笑)面もありますが、<初恋のSP>なら、「いつかまた」、がいつあっても誰にも文句は言われませんもんね(笑)。
それにしても、Amator III+Octave、どこかでちゃんと愛でてあげたいなあ。これ、今後の重要な課題です!
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