たまには、Auro-3D音源の紹介!-最近のダウンロード購入から
この「友の会」ブログでは、これまでどちらかというとハード面(システムの機器や使いこなしなど)に重点を置いて紹介してきましたが、そろそろネタが尽きてきた(機器の入れ替えをしょっちゅうやるほどの財力は無いし…)こともあり(笑)、今回は最近ダウンロード購入したAuro-3Dファイルの中から、今、お気に入りのものを選りすぐって紹介したいと思います。
私がAuro-3Dに取り組み始めた数年前は、まだNativeソフトが極端に少なくて、音楽ならノルウェーの2Lレーベルの現代宗教音楽、映画ならオランダとかドイツ?あたりのB級映画しかなく、しかも全部がBDで試聴ができず、 仕方がないので取り敢えず「人柱」(汗)になるつもりで全部買ってみたものの、保守的なクラシック初心者の私の耳には、半分以上は 「もう二度と聴くことはあるまい」(泣)というレベルで、とても無駄が多かったのですが、ここ1年ほどでダウンロード販売されるAuro-3Dソフトが急に増え、しかもクラシック中心ではありますが、かなり有名な作曲家の作品もボチボチ出てくるようになりました。最近Auro-3D対応のAVアンプを買われた方は、クラシックであれば、そこそこソフトも充実してきていて「うらやましい」(笑)です。
そのような状況の中、「AVアンプでクラシックを聴こう!」とアピールをしている手前、少しはAuro-3Dのオススメソフトも紹介しないといかんな、と思いまして。で、今回ご紹介するのは、以下のサイトから購入したものです。今、ちょうど「25%オフセール」中のようですよ(笑)。
ここのサイトからはこれまでかなりの音源ファイルを購入していますが、最近ハマっているのは、以下の3点。
1.Maya Fridman & Daniël Kool:The Invisible Link
Maya Fridmanはオランダの女性のチェリストです。Auro-3DのNativeソフトって、2Lなんかもそうなんですけど、普通のクラシックアルバムらしい、『モーツァルト ピアノ協奏曲第23番、24番』とか、『カラヤン・ベルリンフィル、ブラームス交響曲全集』のような、<誰が、何を演奏しているのか?>をタイトルに取らないものが多いんですよね、なぜか。このアルバムのタイトルも、直訳すれば「目に見えない結びつき」って感じになるんですけど、往々にしてこういう「凝った」タイトルのアルバムはアブナイ(笑)。
どうアブナイかというと、クラシック初心者の私が好む、「有名曲」が全然入っていないことが少なくない(汗)。つまり新進気鋭の、現代作曲家の作品だったりするんです。
もちろん、中には「おっ、これ、好み!」という掘り出し物もあり、「これは誰も知らない名曲だな!」という発見する楽しみもあることはあるのですが、今までの経験からはその確率はかなり低い(泣)。Discも含めて、「もう二度と聴くことはないだろう」リストに入っているAuro-3Dソフトは少なくありません(大汗)。
ゆえに、Auro-3DのNativeソフトを購入する際には「ジャケ買い」や「タイトル買い」はとても危険だということを最近ようやく学び(笑)、必ず収録曲一覧をチェックするようにしています(私は演奏者にはあまりこだわりがないタイプ…)。
で、このアルバムをポチったのは、Arvo PärtのFratres for cello and pianoが入っているから。
この曲とは大学生の頃に出会ったのですが、きっかけは故吉田秀和さんの音楽評論でして。もうその記事になんて書いてあったのかはサッパリ思い出せないのですが(笑)、とても<文学的な美文>だったという記憶だけが残っています。同じ文系でも私のような社会科学系のDisciplineの人間には決して書けないもので、はっきり言って、その「音楽」を聴かずに、その「美文」だけを信じてCDを購入したのです。
果たして、吉田氏の「美文」に裏切られることなく、私のお気に入りの曲となり、ちょっと友人に「自慢できる」(爆)、コレクションの一つとなりましたが、今まで一度もLiveで聴いたことが無く(まあ、必死に探せばどこかでやっているんでしょうが・・・)、死ぬ前に一度くらい(大げさ?)Liveで聴いてみたいと思っている何曲かのうちの一つだったんです。
それが!私の愛するAuro-3D Nativeで聴ける!!! 即、ポチ(笑)。
96/24の9.1chで、S/Nやダイナミックレンジなど、録音がいいので、「音楽」が気に入らなくても、オーディオチェック用にもいいと思います。
2.Alexandra Kaptein: Liszt: Lebenswanderung
これは、最後のドイツ語らしき単語の意味は教養のないワタシでは不明ですが(汗)、ピアノ好きとしてはまずはLisztに反応(笑)。で、演目をみるとシューベルトの『冬の旅』になっている。「変だな、これシューベルトだし、歌曲なのに?」と思って、ライナーノートを読むと、どうやらこれ、リストがピアノソロ用に編曲をしたものらしい(そんなのがあるとは知らなかったのは私だけ?)
同じサイトでちゃんとした歌曲の『冬の旅』のAuro-3Dソフトを買っていたので、「そのインストルメンタル版と聴き比べるのも面白そう」と思って、ポチっと。
さすがに、f特もダイナミックレンジも「本物のリストの超絶技巧シリーズ」ほどではないので(笑)、これはオーディオチェック用より、「音楽鑑賞用」として気に入ってます。
3.Nicolas van Poucke: Sweelinck, Mozart & Debussy: Live at the Royal Concertgebouw
これは、今回一番のオススメ(笑)。タイトルに、「Mozart & Debussy」と私レベルでもよく知っているクラシック界の大スターの名前があるうえに、これはちゃんと会場名が! なんと!世界3大クラシックホールの一つという呼び声も高い、ロイヤルコンセルトヘボウじゃないですか!!! 一番最初にある、Sweelinckって誰?とは思ったものの、これはもうタイトルだけでポチるしかない!
中身はピアノソロなんですが、特筆すべきことはこれ、Live収録なんですよ!!!今まで数多くのAuro-3Dソフトに大枚はたいてきましたが(汗)、ピアノソロのLive収録(つまりコンサートで観客アリという意味)のものは、はっきり言って門外不出の入交さんの制作物以外では聴いたことが無い!(オケなら、Gatti:RCOのマーラーやNew Year's Concertなどがありますが)
残念ながら私は未だ、Royal Concertgebouwには行ったことが無いのですが(これは死ぬ前に必ず行きます!誰か付き合ってくれません?=笑)、写真で見る限り、どうやら演奏会場は上述のオケ用のLive会場よりコンパクトな、ソロ用の小ホール?のように見えます。
これはますます期待が高まる!ホールが小さい方が反射音が多く、残響音がはっきりと録音されているはずで、「風呂場のカラオケ好き」を公言する(汗)私の好みに近いだろうと思ったからです。
これをダウンロード購入した時は早く伊豆に行きたくて行きたくて(書斎のボロAuroシステムで先に聴くことは敢えて控えました!)、一日千秋の思いでした(爆)。
で、初めてこれを再生した時(以下、ネタバレあり)、第一曲目の冒頭の<暗騒音>部分からもう鳥肌もので!コンサート会場に足を踏み入れた瞬間の、あの「ざわっ、もやっ」とした空気感が出てるんです、ものすごく。これはLiveなので、もしかしたら録音時はAuro-3D用のツリーマイクを会場の上部空間に設置しただけで、Onマイクを使っていないカモ? もちろん私の単なる想像ですが、なぜって、ピアノの打鍵の鋭い音より、ホールの響き、観客のざわめきが、普通の録音よりはかなり目立つマスタリングになっているからです。
で、曲が始まっても、なんかあっちで人の足音が聞こえるわ、こっちで咳払いが聞こえるわ、1曲終わると隣のおっさん(勝手に想像!)の拍手がやたらうるさいわ(笑)、で、超リアルなんですよ。もちろんピアノの演奏や録音も素敵で、ホールのドーム型の天井が見えるよう(笑)。
実は今、東京の書斎のシステムでこれを聴きながら書いているのですが、伊豆のシステムの音とははっきり差が出ていて(泣)、つまり、これはAuro-3Dのシステムチェック用にとてもいいです!スピーカーの配置の正確さ、ルームアコースティック(補正含む)のクオリティ、13台のSPの再生音質のレベルや音色の統一感の差、などがもろに出ます!
こりゃあ、次のAuro-3D友の会のオフ会の「課題曲」に決定だわ(=独断=爆)!!!
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